立 場 請求する側依頼者 女 配偶者(有)子ども(有)離婚しない 相手方 女 配偶者(有)子ども(有)離婚しない .....
慰謝料,子の教育費及び就活費用,財産分与を調整し,4か月で協議離婚が成立した例
依頼者:夫/50代
相手方:妻/50代
子供:2人(いずれも成人だが,1名は学生)
事案の経緯
婚姻期間は30年を超えていましたが,夫が単身赴任を繰り返すうちに別居生活が継続するようになりました。
夫から,妻に対して協議離婚を持ちかけましたが,妻が話し合いに応じないとのことで,早期の離婚を実現するためにご依頼をお受けしました。
争点
① 財産分与の対象時期
② 将来の退職金の財産分与の可否等
③ 子の教育費・就活費の負担
解決のポイント
弁護士が協議離婚の交渉に入った当初は,妻は,離婚後の生活の保障や子の就活費用の負担を懸念し,離婚に応じようとはしませんでした。
しかしながら,別居状態が長期にわたることから,訴訟となってもいずれ離婚が認められる可能性が高いこと,依頼者が妻に対して慰謝料や子の教育費・就活費用を支払うこと,年金分割を0.5の割合で行う旨の離婚条件を提示したところ,妻がこれに応じました。
夫の将来の退職金が財産分与の対象となるかが争点となりましたが,別居時期からして財産分与の対象とは考えにくいとの理由で,対象外とすることになりました。将来の退職金には,確定拠出年金も含まれていましたが,これも財産分与の対象から外れました。
なお,財産分与の支払方法が長期分割となったことから,妻の希望により,公正証書を作成しました。
ご依頼から約4か月後に離婚が成立し,婚姻期間が長く,争点が多岐に渡る事案としては早期の解決となりました。
弁護士法人法律事務所瀬合パートナーズ
最新記事 by 弁護士法人法律事務所瀬合パートナーズ (全て見る)
- 慰謝料や養育費の支払いを安心して守らせる方法はないのでしょうか? - 2016年7月9日
- 慰謝料や養育費、財産分与に税金は掛かりますでしょうか?(税金) - 2016年7月9日
- 離婚とともに慰謝料を請求したいと思いますが、慰謝料に消滅時効はありますか? - 2016年6月16日
解決事例の最新記事
- 多数の周辺証拠により不貞行為が認められて和解した事例
- 行為の有無を判断するまでもなく、既婚者であることの認識があったと認められず相手方からの慰謝料請求が認められなかった事例
- 婚姻期間中の不貞行為を否定していた配偶者から、離婚慰謝料150万円の支払いを受けた事例
- 公正証書を作成して解決した事例
- 離婚はしていないものの、求償権放棄を前提とせずに合意できた事例
- 慰謝料請求を無視した相手方に訴えを提起し、裁判所案で和解した事例
- 連絡がつきづらい相手方と交渉を行い、訴訟を回避して公正証書の作成に至った事案
- 離婚に至っていない状況で慰謝料額150万円の一括払いで合意できた事例
- 一方が不貞を認めたことのある事例
- 慰謝料請求事件
不貞慰謝料請求に関する解決事例
プライバシー等の保護のため,事案の概要等は事案の趣旨を損なわない範囲で変更していることがあります